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空が見たい、僕の願いはイケナイことなのですか?


鳥籠

「どうしたの、外ばかり眺めて。」
顔立ちは綺麗だが、冷たそうな表情をしている女は問う
「いえ。何でもないです、瑛香(エイカ)サン。」
窓の側にいるのは一人の少年。
「そう。零が外ばかり覗くから、嫉妬しちゃうわ。」


ここは広いお屋敷。僕は瑛香サンに拾われた。
僕には親がいない。
きっと捨てられたんだ。
でも僕には必要ない。
だって。言う事さえ聞けば、瑛香サンは僕に良くしてくれる。


「ねぇ、零。」
「何ですか、瑛香サン?」
瑛香サンは少し口に笑いを含ませながら言った。
「私寂しいの。慰めてくれるかしら?」
なぜ瑛香サンは寂しいんだ?僕がいるのに。寂しそうな顔もしていないのに。
第一、僕はどうやって慰めればいいのか分からなかった。
「零、『寂しい』って言葉は二つ意味があるの。」
「どういう意味なんですか?」
僕は興味津々で瑛香サンに近寄った。


それから僕等は関係を持ってしまった。

ある日瑛香サンは外出してしまった。
僕はこの建物から出ることをゆるされていなかった。
しかしたまに外を覗くことがある。
瑛香サンが部屋にいないときだけ。
瑛香サンは僕が外を覗くのを嫌がる。
なぜかはわからない。


そうやって今日も窓を眺めていた。
別に出ていきたいと思ったことはない。


窓から離れようとしたとき、瑛香サンに貰ったピアスが落ちてしまった。
琥珀色の綺麗な小さなモノ
「あーぁ。せっかく気にいってたのに。」
「すみませーん。下に取りに行って貰いたいんですが。」
部屋から廊下へでて、叫んでみた。
いつもなら、誰か来てくれるハズ。
だが、今日は声すらも返ってこない。
仕方がない、今日は自分でいくしかない。


長い階段を下りて、人を探してみる。
いつもは話し声が聞こえるはずなのに、何も聞こえてこない。
大きな玄関を探す。
外に出ることなんてないから、もちろん玄関も利用しない。
本当に大きい建物だなぁ・・・。
歩き回ったが、一向に見つかりそうにない。
僕は諦めて、窓を見た。
「うーん、低そうだし。大丈夫かなぁ。」
窓のフレームに手をかけ、飛び乗った。


思っていたのとは違っていて、
外の世界はとても綺麗だった。


たくさんの花もあった。窓から覗く色とはまた違って見える。
薄いピンクに見えていたものが、
本当は原色に近い鮮やかなモノだったことを知った。
何より空が綺麗だった。
雲ひとつない青空、可愛い鳥たちも飛んでいる。
そんな世界に僕は魅了されてしまった。


日がくれて、子の刻になる。
その時間帯になると瑛香さんは寂しくなることがある。
「ねぇ、零。こっちへ来て。」
「はい。」僕はいつもそう言いベットへ行く。
「今日は私がいなくて寂しかったかしら?」
「寂しかったです。」
嘘だ。空を見ていたら、寂しく感じなくなってしまった。
瑛香さんは妖しい笑みを含ませた声で囁く。
「何かあったのかしら?」
瑛香さんは僕のことなんか、おみとうしなのかもしれない。
少し動揺してしまい、話すことにした。
「今日、窓からピアスを落としてしまい、取りに行ったんです。」

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短編1話で終わらすつもりだったんですが、続いてしまいました。次回で終わらせます。
小説はまだ全然書き慣れてないので、読みにくいと思います(汗)
御感想頂けたら幸いです。



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